87系統はロンドン都心部へ行く際によく乗る路線。2階建てバスで運行されている。ワンズワースとオールドウィッチを結び、ヴォクソール・ウェストミンスター・トラファルガー広場を経由する。曇りがちの2019年8月16日、上階の最前列に座って撮影した動画。音声はない。
ロンドン路線バス87系統:ヴォクソール〜トラファルガー広場
ロンドン路線バス87系統:ヴォクソール〜トラファルガー広場(6倍速)
この動画はテムズ川南岸のヴォクソール (Vauxhall) にある大きなバス・ステーションから出発したところで撮影開始。ヴォクソールに鉄道駅・地下鉄駅もある。ちなみに Vauxhall はロシア語で「鉄道駅」を意味する単語 вокзал の語源でもある。右側に見えるクリーム色というか練色と緑の建物は英国の秘密情報部SIS(MI6)の本部。映画『007』シリーズにも登場していることで有名。ヴォクソール橋でテムズ川を渡り終え、ミルバンクという道に右折しようとするが、反対車線の渋滞のため時間がかった。しばらく進むと、左側にはテート・ブリテン美術館が数秒間と僅かだが見える。聳え立つ高層ビルはミルバンク・タワー。
徐々にウェストミンスター宮殿のヴィクトリア・タワーが視界に入ってくる。英国にはなんとなく場違いな椰子の木が真ん中に植わっている環状交差点を過ぎると、ウェストミンスターに近づく。並木を通り、右側にウェストミンスター宮殿、左側にウェストミンスター寺院が見えるように。ウェストミンスター宮殿は大改修工事中で、有名な時計塔(エリザベス・タワー)も組まれた足場に囲まれている。工事用昇降機が降りていた。議会も休会中。左折してぐるっと回るのは「国会広場」と訳せばよいだろうか、偉人の銅像が建ち並ぶパーラメント・スクエア (Parliament Square) で周りには英国の政治・宗教・司法・行政関連の建物が並ぶ。左折して前方に見える建物は最高裁判所、道に沿って右に回って前方に見えるのは英国の大蔵省。財務省が正しい訳だろうが HM Treasury なので「大蔵省」の方がしっくりくる。また右折してウェストミンスター宮殿時計塔が前方に現れる。
現在工事中のウェストミンスター宮殿時計塔を前にしたところから動画が続く。左折して入ったのはホワイトホール (Whitehall) という通り。ウェストミンスターが英国の「永田町」ならば、ホワイトホールは「霞が関」にあたる。つまりは官庁街。左側にある立派な建物は大蔵省。そして外務・英連邦省などが続く。また道路の真ん中に建つのは the Cenotaph という慰霊碑で、英国で一番有名な戦争祈念施設。左側に見えてくる黒い柵がダウニング・ストリート (Downing Street) への入口。10番地が首相官邸。前を走る観光バスは、乗客に見えるように徐行しているのだろう。更に進むと、見えにくいが、左側がホース・ガーズ (Horse Guards) で、騎兵が警備している。多くの観光客が騎兵と一緒に写真を撮るので、兵士も馬も大変だろうなと常々思う。
前方にトラファルガー広場とネルソン記念柱が見えてくる。ネルソン記念柱の後ろにあるのがナショナル・ギャラリー。少し時間がかかり、トラファルガー広場を過ぎたところで録画終了。