以前、英国のパンは一般的に不味いというような事を書いたが、ここ数年、ロンドンで美味いパンを買うことが容易になってきた。これは高級パン店が増えてきたため。ロンドンで中流階級が住む場所ならば、フランスの Paul,ベルギーの Le Pain Quotidien,そしてロンドン発祥の Gail’s Artisan Bakery のいずれかが近くにあるだろう。ときにはこの3チェーンが、ほぼ隣同士で並んでいることも。
Gail’s Artisan Bakery で買った French dark sourdough というパン。皮は重厚で、噛めば噛むほど味がでる。
これらのパン屋では、パンだけではなく、サンドイッチや菓子パンやケーキも販売している。そしてカフェとしても営業している。多分パンを売るだけでは採算が合わず、サンドイッチやケーキの販売、またカフェ事業で利益を上げているのではないかと思ってしまう。しかし、いくらカフェが利益の中心であったとしても、喫茶店あるいはケーキ屋という形態では、他の喫茶店やケーキ屋との差別化を図ることができない。そのため、昼食用のサンドイッチを買って持ち帰ったり、おやつのケーキをカフェで食べたりすることもできるが、これは「美味いパン屋」が作っているというところが重要なのだろう。
サンドイッチやケーキは割高に感じるが、パンの値段はそうでもないし、味の差は値段差以上で、スーパーで売られているパンより断然美味い。もっと近くに出店してくれないだろうか。