カシミアと聞くと、インドとパキスタンの係争地カシミール地方を思い浮かべてしまうが、もちろん通常はカシミア山羊から取れた毛で織られたもののこと。一頭一頭から取れる量が少ないため、高級な素材として知られている。高級なものとはあまり縁がなく似合わない人間だが、カシミアのマフラーとセーターを持っている。
晩秋から初春にかけて、マフラーは必需品で、外出するときはほぼ毎回首に巻く。あるのとないので、かなりの差がある。セーターは軽くて薄いのにもかかわらず、保温性に優れている。それだけではなく、ちょっと動いたりして体温が上がったら、熱を逃す通気性もあるように感じる。どうも体温調節が下手ですぐに汗をかいてしまい、羊毛のセーターだと汗だくになってしまうこともあるので、カシミアの性能は素晴らしく非常にありがたい。そして光沢もあり、肌触りも良い。ロンドンに多い中途半端に寒い日、家の中では暖房を入れず、カシミアのセーターと厚手の靴下と羊毛スリッパで過ごすと、結構快適。そして、本当に冷え込む時はカシミアと羊毛のセーターを重ね着することも。
カシミアは高価だが、それだけの価値あり。しかし、定価ではちょっと手が届きそうにない。これから衣料品店で冬物がセールで安く放出されることがあったら、カシミアのセーターがないか、物色してみようか。