ロンドン日記

ヘレフォード牛挽肉のラザニア

日本には産地をブランドとする牛肉が多いが、英国では牛の品種がブランドになっている。アバディーン・アンガス (Aberdeen Angus) とヘレフォード (Hereford) だと宣伝やパッケージに謳われる。アバディーン・アンガスは黒毛の牛で、ヘレフォードは体が赤褐色で顔・首・腹が白い牛。ヘレフォードの方がアバディーン・アンガスより一回り大きい。ブランドとしての価値と肉の値段は、アバディーン・アンガスの方が高い。

1ヶ月ほど前、近くのスーパーへ行ったら、ヘレフォード牛挽肉450グラムが見切りで安くなっていた。定価£4が84ペンスに。どうも家事が面倒で、とにかく作るのが楽で作り置きができて腹が満たされるものにしようとしていたので、2パック買った。見た目に悪くなく、その日に調理しておけば数日は大丈夫と踏んでいる。一人暮らしで自己責任、他人の健康に害を及ぼす可能性がないからできること。

牛挽肉を買ったら基本的にパスタ料理にしている。この日はラザニア。それもかなり手の抜いたラザニア。挽肉にアンチョビ・大蒜・オレガノ・バジリコ・タイム・ローズマリー・セージ・パセリを混ぜてオリーブ油で炒め、ブランデーと酢と牛の固形コンソメと赤ワインのゼリー状コンソメを入れ、最後にパッサータとトマト・ペーストを足した。通常ならラグーに玉ねぎやキノコを入れるのだが、この時は使わず、結局肉だけ。通常ラザニアはパスタとラグーの他にベシャメル・ソースやチーズを使うのだが、それもせず、パスタとパスタの間にラグーを挟むだけの豪勢なものに。1時間ほどオーブンで調理した。

3日で食べてしまった。なぜだかここ最近太ってきているような⋯⋯。