英国の高級スーパー Waitrose の精肉カウンターは誘惑に満ちている。先日何があるか興味半分で覗いてみると、羊肉の Barnsley chop が1㎏あたり定価の£18.99から£9.99に下がっていた。最近羊肉を食べていなかったので買ってしまった。英語で loin という部位で柔らかくて旨い。日本のジンギスカン料理で一般的にロースと呼ばれる部分。牛肉であればサーロインやヒレのTボーンあるいはポーターハウスにあたる。骨をTの形に見立てて切り分けられた羊肉で、両側に肉が付いているのを Barnsley chop と呼び、Tの縦のIのところで更に半分に切ったのを lamb loin chop という。下の写真ではちょっと見えにくいかもしれないが、Tが逆さの形になっている。ヨークシャーにある町バーンズリー (Barnsley) の名が冠されていて、19世紀の文献に Barnsley chop が載っている。
ロンドン日記