ロンドン日記

腹巻きの秋

ロンドンでは秋の夜が長くなってきて、霜が降りるほどではないが、朝晩は肌寒くなってきた。葉が色付き落ちてきた。足の保温のために羊毛スリッパを履いている。春に仕舞ったセーターを取り出した。秋の恒例行事。そして腹巻きも。夕方から就寝まで腹巻きを巻くようになった。結構若い時から腹巻きを巻いていて、やれバカボンのパパだの散々虚仮にされてきたが、腹を冷やすと体調が悪くなるので、季節の変わり目には温かくてちょうど良い。これでいいのだ。もう少し寒くなると一日中セーターを着て、更に寒くなるとセーターの重ね着をするようになる。でもセーターと腹巻きでは少し暑苦しいので、腹巻きの活躍期間はあまり長くない。

昨冬はほとんど暖房を必要とせず、真冬の寒い日でもセーターの重ね着で十分だった。集合住宅の3階に住んでいるので、新型コロナウイルス感染症対策で外出や行動が長く制限されていた冬の間、ずっと在宅していた階下の暖房の熱が上昇していたためだろう。未だに英国では4万人を超える新規感染者が報告されているが、制限は解除された。そのため下の階の住人も日中は留守にするかもしれず、そうなれば熱が上がらず今年は暖房を使うことが多くなるだろうか。ガスの値段が高騰しているので、できれば利用を控えたいのだが⋯⋯暖房代を節約しようとして風邪を引くのも本末転倒。いくら新型コロナウイルス感染症のワクチンを打ったとしても、風邪やインフルエンザと併発するのは避けたい。今年はインフルエンザの予防接種を受けようか。