ロンドン日記

季節外れのサラサモクレンと寝そべりリス

先週のロンドンは暑かった。6月に暑い日が数日続いたが、7月8月は冷夏で、そのまま汗ばむことなく夏が終わるかと思いきや、9月になって最高気温が連日30℃を超えた。湿気はあまりないし、日本各地の酷暑と比べれば大したことはないかもしれないが、家に冷房どころか扇風機もないので、結構体力を消耗した。それでも9月になると日没が19時台なので、日の長い6月7月に比べると楽。今週は最高気温が20℃台で平年より少し高い程度。過ごしやすい。

冷夏のあとの残暑のためだろうか、理由は分からないが、近くのサラサモクレンが2輪咲いていた。毎年この木の花が咲くと春を実感するので、ちょっと困惑してしまう⋯⋯。

暑さでぐたっとなったのは人間だけではなかったよう。日陰になっている枝に、リスが前後の足を伸ばして寝そべっていた。リスがこのような体勢をするのは、体の表面積というか伝熱面積を大きくして、熱を発散させるためらしい。そんなことを新聞記事で読んだ覚えがある。あれだけ毛がふさふさしていればさぞかし暑かろう。

これから日はだんだんと短くなり、葉が落ちはじめ、冬へと向かう。もうすぐ暖かそうなリスが羨ましくなる季節に。