ロンドン日記

真夏の朝靄

ここ数日英国の都市で暴動が発生しているが、私が住んでいるロンドン南西部は至って平穏。ニュースで流れてくる暴動の映像は、まるで遠い遠い異国で起きている出来事かのよう。

6月に数日天気の良く高温の日があったが、それ以降は冷夏。しかし7月の最後の最後になって気温が上昇し、日中の最高気温が20℃台後半になった。湿気がなくそこまで不快ではなかったが、居間が西南西を向いているので、午後から強い日差しが。夏至はとっくに過ぎたとはいえ、日没は午後8時40分頃なので、昼過ぎにはカーテンを締め切らないと日差しでじりじり部屋が暑くなってしまう。そんなロンドンにしては暑い日が数日続いた後の8月2日、起床したら気温がぐんと下がっていた。外を見ると靄が。久しぶりにカメラを持ってウィンブルドン・コモンで写真を撮りながら散歩しようと思い立った。散歩にはちょくちょく行っているのだが、撮り溜めた写真が数年分あり、普段はこれ以上データを増やさないためにもカメラを持たないようにしている。私にとって「写真を撮りすぎる」というのはカメラがデジタルになって唯一の弊害。

見慣れた風景でも雪や霧や靄で雰囲気がかなり変わる。

植物について不勉強なので自信はないが、一般的にヒースと呼ばれる Calluna vulgaris が咲きはじめていた。

一部を拡大すると⋯⋯

その日以降、最高気温が20℃台前半の涼しい日が続いている。