ザルガイの酢漬け (pickled cockles) を時折買う。英国の大きめのスーパーだったらよく見かける。
酒の肴としてそのまま食べることもできようが、酢が強く貝の風味がほとんどないし、家ではあまり飲まなくなった。水に浸しても酢が残るので、味噌汁の具としてはちょっと合わないところがあり、調理用として使っている。
パスタの具にすると酢がちょうどよいアクセントになるし、貝本来の味もする。貝入りパスタだとあさりを使った spaghetti alle vongole が有名だが、スパゲッティがなかったのでタリアテッレを使った。オリーブ油・にんにく・パセリの aglio e olio または in bianco と呼ばれる組み合わせにザルガイを混ぜるだけ。一人暮らしで在宅ワークの良いところは、昼に大量のにんにくを食べても誰にも文句を言われないところ。
赤玉ねぎとスイス・チャード(セイヨウフダンソウ)を混ぜると色が豊かになった。
炒飯のようなものの具にもしてみた。白米と玄米が半々。ごま油・和風だしの素・しょうゆ・みりんにバルサミコ酢とオイスター・ソースを入れて炒めた。和風だしの素とオイスター・ソースはともに魚介なのでザルガイに合うかと思って。赤玉ねぎとにんにくも入っている。濃緑の葉はカーボロ・ネロ。最後に青のりを振りかけた。まあまあの味になったが、喧嘩はしていなくてもどこか重複しているような。今後いろいろと試してみよう。