ロンドン日記

ビーツを食べたことを忘れると⋯⋯

おじさんの中には、自分が食べるものを写真に収めて他人に送りつける者がいるらしい。さすがに迷惑な行為に当たる。自身のSNSに載せることも多々あるそうだが、閲覧を強要していなければ、それほど迷惑でもないような。私はSNSアカウントを持っていたが、多くを削除して、残っているのも休眠状態。唯一使っているのは Pinterest だが、このサイトに掲載した写真を載せているだけ。食べ物の写真を載せるのは必然的にここになり、最近は食べ物の記事ばかり書いているような気がする。

食べ物の写真をアップする世の中のおじさん全員がそうだとは思わないが、私の場合、日々の楽しみが食べることくらい、そして写真を撮らないと何を食べたのかすぐに忘れてしまうから。

毎日食べたいというほどでもないが、安くなっていたら買う食べ物にビーツが挙げられる。日本語では火焔菜とも呼ぶ。どこか洒落た名前。ちなみにビーツ beet(s) は北米英語で、英国英語では beetroot が一般的。もうかなり前のことになる2024年9月7日、賞味期限当日で見切りで安くなっていたので買って、夕飯に数個食べた。

翌9月8日の昼食はハンバーグ。

1日くらい賞味期限を過ぎても、まあ大丈夫だろう⋯⋯と残っていたビーツを中央に置く。

色は深い紅というか臙脂というか、写真に収めるのが難しいのだが、盛り付けると色彩のバランスが良くなったような。さほど強くはないが酢の味もするので、ハンバーグの脂っこさを程よく調和してくれた。

ここから先は非常に汚い話になる⋯⋯。

人間食べると必然出るものが出る。ビーツを夕飯に食べたことを忘れて翌朝に用を足すと、とんでもないことが起こる。個人差や食べた量によるが、出るものが鮮やかな赤になり、腸に穴が空いて出血しているのではないかとびっくりする。