ロンドン日記

クリスマスに羊肉

年末になると何かをしているわけでもないのに、どんどん時間の流れが加速しているような変な感覚に陥る。もう12月30日。ここ数日何をしていたのか⋯⋯あまり覚えていない。相変わらず疲れがあって、本調子ではない。大晦日に採血のため病院に行く予定。ほぼ1ヶ月毎に血液検査を行っている。英国では大晦日に新年を真夜中に迎えるパーティーを催す人もいるが、それほど特別な日ではないし、元旦は祝日でも1月2日からはもう平常運転。新年のめでたさが数日続くということはない。

去年までの数年は12月24日の夕方に見切りになった七面鳥を買ったが、今年は抜けない疲労感と自分の胃袋と相談して、七面鳥は諦めて違うものを食べようと決めた。私にとってクリスマスというのは、宗教的意義もなく、単に七面鳥を食べる日になっていた。一人暮らしなので年末まで七面鳥を消費しつづける羽目に。

何にしようか⋯⋯とスーパーを数軒巡った後、大手スーパーの Tesco でポイント・カードを持っていると、半額以下になっていた骨付き羊肉の塊にした。1㎏あたり£15が£6.75に。1.254㎏でポイント・カード割引で£8.46。付け合せの野菜は芽キャベツ・キャベツ2種(ちりめんキャベツ savoy cabbage ととんがりキャベツ sweetheart cabbage)・パースニップ・人参・玉ねぎ。

歳のせいか、肉よりも野菜が美味かったような。でも肉もしっかりおかわりした。

宅飲みはほとんどしなくなっていて、街のパブで友人と会ってもせいぜいビール1杯、最近飲酒量がかなり減ったが、たまには⋯⋯と紅茶で有名な Fortnum & Masonclaret を1本買い求めた。£10.95。ボルドーらしいボルドー産の赤ワインの総称で、多くのブランドやスーパーが自社 claret を販売している。手頃な値段で大きく外れることがない。ワインに疎い野蛮な人間なので、赤ワインらしい赤ワイン、赤ワインと思い浮かべばこのようなワイン、肉と相性の良い赤ワイン、ときちんとした説明ができない。

無理することなく、27日には食べきった。