ロンドン日記

花粉症と花の写真

晴れても寒い日が続いていたロンドンだが、昨日2025年3月20日から急に暖かくなった。そして本格的な花粉症の季節が始まった。月曜日あたりに鼻が少しムズムズして前兆があったが、今朝起きたら目が痒かった。もう20年近く花粉症の症状が出れば、ロラタジン10㎎1錠を服用している。

花粉症の時期に花の写真を編集していると、鼻が反応してしまう気もする。気の所為に過ぎないだろうが⋯⋯。もう何年も「やるやる詐欺」になっていたが、今度こそは現時点までの花の写真の整理・編集・掲載をやり遂げようと思っている。古い写真から順番に、ようやく2016年の春に到達した。被写体が花で場所を簡単に特定できる特徴的な背景や建物は写っていないが、多くの場合どこで撮影したか覚えているし、「この年はこの時期に水仙が咲いていたんだ」と暖冬寒冬どちらかだったか、季節の移り変わりが記録されているのがなぜか嬉しい。

ここ数年は整理もせずただ増えていくのみだったので、むやみに花の写真を撮らないように心がけていたのだが、実際に振り返ってみると、もっと撮っても良かったのではとも思う。そしてもうちょっと上手く撮れなかったものか、自分の拙さに落胆する。一度過ぎた時間は再び訪れることがないので、その日その時を大事にしなければ、何か変な感傷的な気分にも。今年撮影した花の写真は、霜が降りた日のウィンブルドン・コモンのハリエニシダと、買い物に行く道中で見かける水仙だけ。暖かく春にもなったのでカメラを持って少し遠出して花を撮影するためだけに一日を費やそうか。ただ問題は量より質。カメラの腕を上げないと。