もう何ヶ月も二言目には「疲れた」を繰り返す日々が続いてきた。元来の出不精に拍車がかかり、引き籠りがちに。精神衛生上よろしくないだろうし、久しぶりにカメラを携え写真を撮りながら長時間の散歩に出かけようと考えていた。2025年3月25日、朝6時に目覚め、半日くらいの時間の余裕があったので、ようやく実行に移した。やるやる詐欺行く行く詐欺になるところだった。長時間と言っても朝8時過ぎに家を出て、ゆっくり12㎞ほどぶらぶらして、途中で紅茶を飲んで、バスに乗って昼過ぎに帰ってくるようなもの。先週の金曜日に掲載しようと目論んでいたのだが、写真の編集に時間がかかったしまった。
すっかり花粉症の季節になり、近所の花も咲いていた。桜や木蓮など。いよいよ春本番。


まずウィンブルドン・コモンを散歩。白樺に新芽は見えず、未だ裸木の状態。白樺の幹の白、常緑樹の濃緑、落ち葉の茶色、そして土の色がまず目に入るが、色がないわけではない。ハリエニシダの黄色が鮮やか。天気予報によればこの日は曇のち晴れ。


この日、風車が「こちら側」を向いていた。羽根の上にカラスとカササギが留まっていた。


ここ数ヶ月池の環境保全のために、一時期かなり水を抜いたり、付近の樹木を伐採するのなどの整備が行われている。いつもなら多くの水鳥がいるのだが、数羽のみ。工事が終わったら戻ってくるだろう。


白樺はまだだったが、木によっては新芽が出ている。まだ3月なので、かなり早いような気がするが、新緑の色はきれい。見上げると青い空も。


ウィンブルドン・コモンから幹線道路A3を渡ってリッチモンド・パークに入る。信号機付き横断歩道のみならず、乗馬者用の横断馬道もある。押しボタンも高い位置に設置されている。


ペットの個体が逃げたのか放たれたのか、野生化して繁殖してロンドン南西部ですっかり定着しているのがワカケホンセイインコ。鮮やかな緑で騒がしい。

乗馬を楽しんでいる人の姿も。

リッチモンド・パークの中にあるイザベラ・プランテーションは、冬から春にかけて山茶花・牡丹・椿、春から初夏は躑躅や皐月や石楠花が咲く庭園。5月になると躑躅・皐月で池の周りが華やかになる。石楠花が咲くには早いような気もするが⋯⋯。







イザベラ・プランテーションを後にして、木を見上げたら何か留まっていた。チョウゲンボウだろうか。双眼鏡も持つか、カメラとメガネを新調しなければ。

西風運用時のヒースロー空港への進入する飛行経路近くなので、日中はひっきりなしに飛行機が飛んでいる。

今年は水仙の咲く時期がやや早かった。もう終わりの季節に。



4月以降秋口までほぼ毎週末結婚式の会場になっているペンブルック・ロッジ内にカフェがある。結構長い距離を歩いて足が疲れたので、紅茶を飲みながら一休み。小高い丘にあり、見晴らしが良いのだが、生憎の曇天で雨もぽつりぽつり。おこぼれを狙ってかニシコクマルガラスに囲まれた。日本でよく見るカラスより一回り小さい。紅茶だけなので、与えるもの奪われるものはなかった。



紅茶を飲み終わり、もう少しリッチモンドの方へ歩いて西の方角を見ると、ラグビー競技場のトゥイッケナム・スタジアムが。肉眼ではくっきり、写真だと薄っすら、ヒースロー空港管制塔も見えた。

ここまで遭遇していなかったが、リッチモンド・パークと言えば鹿。出る直前にダマジカ・アカシカの姿を発見。まだ冬毛。






リッチモンド・パークを出て、リッチモンド・ヒルからテムズ川を望み、下って川沿いを歩いてリッチモンド中心に至った。


