どうやらベルギーで新政権が誕生しそうだ。2010年6月の総選挙以来、500日以上も続いた政治の空白が、ようやく終わりそう。これまで合意がなかったのは、主にベルギーの国の形、つまり連邦政府とフランデレンとワロン地域政府の権限の問題や以前に書いた B-H-V 選挙区問題(詳しくは『ベルギー | 政治危機再び』)などに、予算について意見に食い違いがあったためだった。
しかし、ベルギーの国家の根本体制については、先月11日に公開された第6次国体改革(蘭語:staatshervorming)で6党間の合意を得ていて、予算も S&P 社の格下げによって焦眉の急となり、ここ数日、長時間の協議を経て合意に至った。しかし新政権誕生は最初の一歩であり、持続しうる政権となるかはまだ分からない。