ヨーロッパ内でA・B間という2都市間の往復航空券を比較的安く買うことは難しくない。なおここでは片道を原則としている LCC(格安航空会社:Low-Cost Carrier)は除いており、まだ往復を基本とする航空会社の話だ。だいたいいくつかの価格比較サイト(英国であれば kayak.co.uk や mobissimo.co.uk など)で旅程を入力すれば、一番安い便が分かり、おなじ便を航空会社のウェブサイトで買うことにしている。手数料などがかからないのか、直接買った方が若干安く、また変更や欠航となった場合には登録してある携帯電話にメールが入ったり、座席を選べるなどの利点もある。
これがA▶B▶Cとなると面倒。もう来年となる来月、ブリュッセル BRU ▶ ストックホルム ARN ▶ ロンドン LON というように移動しなくてはならない。いつものことだが、昨晩、価格比較サイトやオンライン旅行代理店のウェブサイトで検索したところ、スカンジナビア航空 SAS の直行便が一番便利でしかも安かった。喜び勇んで SAS のサイトを見たのだが、BA 英国航空や LH ルフトハンザのサイトとは違い、どうも往路出発地と復路到着地が違う券は買えない模様。ただその機能を見落としていた可能性ももちろんある。こうなったら、オンライン旅行代理店のサイトを当たるしかない。最初のサイトで表示されていた最安値の運賃を予約しようとしたがなくなったらしい。最後の席が売れたのか、航空会社が運賃を再査定したのか不明だが、5分前まであった席が消えたことだけは確実。こうなると、表示される運賃が実際に残っているという保証はなく、ブラウザーを閉じて各オンライン旅行代理店のサイトに旅程を再入力するしかない。面倒でぶつぶつ一人画面に向かい文句を言いながら、再検索し5社の中で一番安い直行便の航空券を手に入れた。しかしあの幻の運賃との差額は約16英ポンドで、ほぼ10%の差。数分でこれほど金額差が如実に出るとは思っていなかった。