ニシンは仲春の季語。しかしオランダでは初夏の風物詩となるのが Hollandse nieuwe あるいは maatjes として知られる「オランダの刺身」こと生ニシン。この時期に獲れるニシンは、まだ魚卵や白子が発達していないため、脂が乗っている。塩分を抑え、酢漬けされており、あまり臭みのないニシンそのものの味が楽しめる。例えばドイツの油漬けの Matjes とは違い、新鮮。頭や内蔵そして骨のほとんどは取り除かれるが、尾は残り、その残った尾を摘んでタマネギとともに食べる。
ブリュッセルでも日曜日に maatjes 祭りが行われて Ste Catherine / Sint-Katelijne 広場にテントが立ち鮮魚屋の Noordzee / Mer du Nord がニシンを振舞った。