長い間、安定した政権がなかったヘッセン州の出直し選挙(定数が今回8議席増えて118議席)が、昨日1月18日に投開票され、ドイツ社会民主党の大幅な議席減(−13.0%:−13議席)という結果で、キリスト教民主同盟・自由民主党の過半数・連立政権となりそうだ。左翼党も得票率5%以上で議会に席を持つことになった。しかしこの選挙ではキリスト教民主同盟(+0.4%:+4議席)と左翼党(+0.3%:議席数変化なし)が得票率を見ると微増で、決してキリスト教民主同盟や Roland Koch 氏への支持が回復したわけではなく、内紛状態になった社会民主党から自由民主党(+6.8%:+9議席)と緑の党(+6.2%:+8議席)へ票が流れた模様。社会民主党にとってはかなりの痛手だが、キリスト教民主同盟にしても「勝った」わけではなく、左翼党も経済状況悪化の中でも支持率を伸ばせなかったので、2大政党と左翼党には問題が残る結果と言えるだろうか。
ドイツ政治 | ヘッセン州選挙
2009年1月19日