五輪では、普通注目しない、あるいは全く見向きもしないスポーツを熱心に観たりする。そして数回、会場やテレビで観ただけで、なんとなく専門家になったような気になることも。まあ、それはそれで楽しいのだが。
その種目に例えば世界大会があったとしても、テレビで放映されることもなく、人々の記憶に残ることはない。つまり、五輪でなければ、興味を持つ人が少なく、五輪でなければ、観ないようなスポーツが多い。五輪で注目度が上がるかもしれないが、同時に非情でもある。いくら優秀な選手であっても、怪我や故障、または五輪の競技日だけ調子が悪ければ、多くの人々の記憶に残ることもなく、忘れられてしまう。そして予想されていなかった選手が勝つこともある。メダルを持ち帰れば別かもしれないが、多くのスポーツの場合、スポンサーを探すのも大変だろう。種目にもよるが、選手生命の中に何回4年に1回の五輪が巡ってくるかも分からない。だからどの競技であれ、メダルを獲得する選手はすごいし、2大会連続、そして3大会連続でメダルを獲得する選手は、やはり特別な存在だと思う。