ソチ五輪:女子カーリング日本対中国

準決勝への道は険しい日本。スイス・中国・スウェーデンという強豪国に勝たなければならないが、スイスに勝ち、そして中国に勝った。もし、自分の努力や技量で呼び込む運と、ただ単に与えられる運という2種類の「運」があるとすれば、日本のカーリング・チームが得たのは、前者の呼び込む運だっただろう。試合を通して後攻チームが得点する展開が続いたし、後述するように、僅かな差で勝敗が決まった。

第1エンドから、小笠原選手はショットが冴えていた。15投目のあと、ハウスの中心の白い部分である「ボタン」の中に中国のストーンが1個、そしてその斜め後ろにくっつくように日本のストーンが1個。前には邪魔になるガード・ストーンが数個あり、ドローは非常に難しいか不可能という状態。そのため、小笠原選手は、プロモーション(=すでに置かれているストーンに当ててそのストーンを押し上げる)・テイクアウト(=相手のチームのストーンを弾く)を行うことにした。これが成功して2得点。

第2エンドは中国が2得点、そして日本が再び後攻となった第3エンドは、ハウス内に中国のストーンが4個あったため、小笠原選手を1点を取らざるを得なかった。中国後攻の第4エンドでは、全16個のストーンが投げられたあと、中国の1点は確実だったが、2番目にハウスの中心であるティーに近いストーンは、中国のストーンか、それとも日本のストーンか、メジャーの登場となり、日本のストーンが僅かに近かった。第5エンドで日本は2得点で、2点リード。

第6・7・8エンドはハンマーを持ったチームが1点ずつ得点。日本後攻の第9エンドでは、またメジャーの出番となった。日本の1点は確実だったが、2番目にティーに近いストーンが、日本のストーンか中国のストーンか、微妙だったが、またも僅かな差で日本のストーンだった。これで3点差となり、第10エンドは中国が得点できないようにして、中国がギブ・アップして試合終了。

さて、スウェーデンに勝てるだろうか。