オックスフォードとケンブリッジという英国を代表する大学のボート・レースは、春の風物詩の一つ。今年で158回目。スタート地点であるパトニー・ブリッジ近くに住んでいるのに、一度も河岸で観たことがなかったので、今日初めて行ってみた。スタートは午後2時15分。1時半頃パトニーに行くと、あまり天気が良いとは言えないのに、なるほど結構な人出。ミドルセックス側と呼ばれる、テムズ川の北側にあるビショップス・パークという公園で始まるのを待つことにした。
良いスタートを切ったのはオックスフォードで、目の前を通り過ぎた時には、オックスフォードがややリードしていたが、ゆっくりと右に蛇行して見えなくなりつつあるころには、ほぼ並行のように見えた。視界から消えたあとは、会場のアナウンスに頼ることになった。やはりレース全体を観るならば、テレビの方が良い。解説を聞いていると、どうやらオックスフォードやや優勢。しかし、コースの3分の2あたりで、ボートが止まった。なんと、テムズ川で泳いでいた人がいたという。櫂にあたったら、大怪我はては死亡の可能性もあるので、非常に危険。なのでレース中断は妥当な判断だった。そのため、コース途中で再スタートとなった。前代未聞のことだという。再スタート後、オックスフォードとケンブリッジのボートがお互いに近づき、櫂がぶつかり、オックスフォードの櫂のうち一つが破損したため、勝負らしい勝負にならず、ケンブリッジが勝利。中断前までは手に汗握る展開だったので、非常に残念。