英国とNRW | 連立協議

2010年5月10日

英国では現在第1党保守党と第3党自由民主党の間での連立協議が続いている。2大政党制で、Major 政権の一時期を除き、30年以上も保守党あるいは労働党が単独で過半数を擁し政権を握っていたため、かなり注目されている。保守党と自由民主党が連立合意できるか、山場を迎えている。もし連立政権ができれば、2大政党という対立軸が中心の政治からより合意型の政治への移行と分析することもできるかもしれない。

一方、連立政権が普通なドイツ。そのドイツの州で人口が一番多いノルトライン=ヴェストファーレン(NRW)州の選挙が日曜日に行われ、現在の連邦政府と同じ組み合わせのキリスト教民主同盟(CDU)と自由民主党(FDP)の連立政権は敗退した。CDU は改選前の89議席から22議席減の67議席、社会民主党(SPD)も得票率を落とし、7議席減で CDU と同じく67議席。緑の党が11議席増で23議席、FDP も1議席増で13議席、そして前回は一政党として投票用紙には載らなかった左翼党が11議席を獲得した。州議会は181議席で、キリスト教民主同盟・自由民主党は80議席、そして社会民主党・緑の党は90議席と過半数には至らず、これから連立協議が行われる。

さてどのような政権が誕生するだろうか。