クリスマスは年に一度の大行事で、英国の家族にとっては出費が嵩む時期。日本と同じように商業化されているため、子供はプレゼントを期待し、親はその期待に応えないといけない。北米の場合、ハロウィーンや感謝祭があるため10月からのクリスマス商戦はないが、英国では一部9月下旬からクリスマス関連商品が店頭に並ぶ。このような圧力や期待があるため、多くの英国人が年末にかけローンや銀行と同意した当座口座の借り越しなどで、いくらか借りないといけないことがしばしばある。だが今年は金融不安のため、銀行の個人へのローンが貸し渋りの状態にあり、比較的低金利でのローンは期待できない。
英国のある規模の町には必ずあるといってよい Argos は、店内のカタログで商品を見て、商品番号をコンピューターに打ち込みカードや現金で支払うと、裏の倉庫から数分で注文した品が届くシステムで、安く買い物ができる所。家電から玩具まで多くの商品が揃っているので、子供のクリスマスプレゼントを買うには非常に便利。この Argos が販売する無担保融資カード Easy Shop Card で100ポンドを借りると、返済額は135ポンドになり、この135ポンドを27週にわたり毎週5ポンドずつ返済した場合、課された年利(APR)は222.7%という驚異的な利率になると Guardian 電子版が報道した。
子供をがっかりさせるか、高金利で借りるか、このような厳しい判断を迫られる親が今年は多くなるかもしれない。本当にサンタクロースが存在すれば良いと思わせるようなニュースだ。