今回の総選挙で英国政治史上初めてテレビで党首討論が行われる。前回、前々回にもテレビ討論があるべきかどうか議論されたが、反対者が多く実現しなかったが、労働党党首で現首相ブラウン氏、保守党キャメロン党首、自由民主党クレッグ党首がテレビ討論に同意した。投票日までに3回行われ、今晩最初のテレビ討論が放映される。同意したのは、それぞれに思惑があってのことだが、多くのルールがあり、どれだけ活発な議論の場となるか未知数。
議会制民主主義で、首相は直接選ばれないため、党首討論は英国の政治制度にそぐわないという意見もあるし、なぜこの3党首のみ参加できるのかと他の少数政党は不満気味。
下馬評ではテレビ映りが良く、はきはきと答えるキャメロン党首が有利とも言われているが、逆に期待されているため、ミスを犯せば評判が落ちるという意見もある。長々と質問に答え、あまりテレビ映りの良くないブラウン首相は、失態がなければある意味「勝利」となる。しかし、テレビ討論の勝者となるのはクレッグ氏という意見も多い。これまで労働党と保守党の間で露出度が少なかった政党の党首なので、よほど変なことをしない限り、知名度上昇の機会となる。
でも蓋を開けてみないと分からないので、興味深く党首討論を観てみたい。