ロンドンでの暴動は今晩も続く模様。明らかな政治的要求があるのではなく、どうやら略奪と警察との抗争が主な目的のようで、ロンドン各地でまだ明るいこの時間帯に警察とにらみ合ったり揉み合ったりしているようだ。
略奪集団は1カ所に集まって行動するのではなく、少人数単位で携帯電話で連絡を取り合い、目的に決めた店に入り込み、物を盗んでいるらしい。雪だるま式に略奪者が増えていくという連鎖を生んでいる。そして多くの箇所で犯罪行為が発生すると、警察の対応は手薄であることもあって後手後手に回ってしまい、また警察と争うことに意義を見出しているような集団もいるので、略奪を阻止することができないのかもしれない。早々に閉店したスーパーなども多く、不穏な雰囲気が漂っている。
いろいろな潜在的不満があったとしても、このように一挙に暴動や略奪という形で現れることはあまり予想されていなかった。そのため、警察と政治の対応が遅れてしまい、三日続けての暴動という結果に。もし今晩暴動や略奪行為を抑えることができなければ、更に広がるかもしれない。
英国、不満の夏ではなく略奪の夏となってしまった。