ウルグアイ 1:1 ガーナ (PK で4:2)
前半立ち上がりはほぼウルグアイのペースで、特に Forlán 選手が縦横無尽に走り、数回機会があったがガーナの Kingson 選手の好セーブもあって序盤は0:0。25分ほど過ぎたあとからは徐々にガーナがミッドフィールドで球を支配して、流れを掴み、数回ゴールを僅かに逸れるヘッダーやシュートを放った。前半終了まではガーナやや有利。そして45+2分、Muntari 選手が遠くからシュート。それがゴールに入り、ガーナが先制した。
後半序盤はやはりゴールが必要なウルグアイが攻めたが、ガーナは守備に徹することはなく、機会があれば攻めた。55分、左側から FK を得たウルグアイは Forlán 選手にボールを託す。Forlán 選手が蹴ったボールは空中でやや揺れたあと、キーパー Kingson 選手の指先を僅かに超えてゴールに。この1:1のあとは両チームとも積極的に攻めて、観ていてゴールが決まるのを期待できる展開が続いたが、最後のパスが決まらなかったり、守備に阻まれて得点はなし。
90分終わり、延長戦に入った。延長30分はほぼ一貫してガーナの方が元気があって、攻めて、良い動きを見せた。そして120分。ガーナは右からの FK。キーパーの Muslera 選手が弾いたが、クリアとはならず、至近距離から Adiyiah 選手がシュート、ゴール線上にいた Suárez 選手が膝でクリアしたが、ボールは再び Adiyiah 選手に。ヘッダーで合わせてゴールに入るところを Suárez 選手が手を使って弾く。もちろん即刻退場でペナルティー。これまで2回 PK を決めている Gyan 選手が蹴ったが、クロスバー中央の上に当たり、外す。
延長も終わり、PK 戦。ウルグアイの Muslera 選手がガーナ選手の PK を2回止めたこともあり、ウルグアイの勝利で終わった。ちなみに Gyan 選手は PK 戦での PK は決めた。
敗れたのちに泣き崩れる Gyan 選手の姿があまりにも痛々しかった。Suárez 選手にとって手を使うのはゴールを止める唯一の手段。もちろん退場になるし、次の試合には登場できないし、相手に PK を与えるが、必ず決まっていたゴールを阻止した。そして、相手の選手が PK を外すことを望みを託し、PK 戦に持ち込むしかなかった状況。
ガーナはアフリカ大陸の多くの人々の期待を背負っていたし、ウルグアイは南米の小国。両国に勝って欲しいと思うところがあったが、このような形で決着が着いてしまったのは本当に残念。