午後10時に投票が締め切られて、まだどの結果も出ていないが、出口調査によれば労働党が大量の議席を獲得する。ただ労働党の大勝というよりも保守党の大敗のような気がする。1997年総選挙は労働党の大勝であり保守党の大敗だったが、今回有権者が求めていたのは政権交代で、労働党を積極的に支持しているのではなく、保守党を政権の座から追い落とすことを主眼に置いていた。保守党支持者の多くが新党・リフォームUKに流れたようで、労働党の得票率が劇的に上がったわけではない。英国議会は単純小選挙区制で、選挙区で一番多く票を獲得すれば当選する。二大政党制であれば、自党の支持が下がれば、相手の党の支持が上がり負けてしまうが、政党が多く票が分散すると、自党の支持が伸びなくても勝てる。実際の結果はどうなるだろうか。