2016年が終わってしまい、2017年が始まってしまった。2016年が「終わった」・2017年が「始まった」ではなく、「終わってしまった・始まってしまった」というのは変な表現だが、2016年第3・4四半期は、毎日毎日が素早く過ぎ去っていったような感じがする。格別、多忙というわけではなかったのに、不思議だ⋯⋯。年を取るごとに、一年一年を段々と短く感じるというのは、どうやら本当らしい。
「昨年」となった2016年には、英国の欧州連合離脱が国民投票で決まり、ドナルド・トランプ氏が米国大統領選挙で勝利するなど、大きなニュースがあり、今後の国際情勢や世界経済にどのような影響を与えるのか、不透明でどうも不安。テロ事件も多くあった。音楽界など、大きなスターが次々と他界した。そのせいか、なにやら厭世的になっていたような気がする。以前このサイトでニュースについて、時々書いていたりもしていたのだが、書く気になれなかった。友人の中には、第3次世界大戦勃発・人類滅亡の可能性について、結構真剣に悩み込んでいる者もいる。そこまで悪くはならないと、通常最も悲観的な人間に類する私が、相対的にだが楽観主義者になってしまっている。
新年になったから、状況が一変するわけではない。2016年が悪い年であったとしても、2017年がより良い年となる保証も必然性もない。トルコ・イスタンブールでは、銃乱射で少なくとも39名が犠牲となったので、なんとなく重苦しい年明けとなった。それでも、いや、それだからこそ、2017年が平和で良い年になることを願わずにはいられない。