互換インク・カートリッジ

印刷しないといけない書類があったので、久しぶりにプリンターを使おうとしたら、インクが切れていた。世の中は純正品を買う人と互換品または再生品を買う人に分けることができるだろうか。以前は純正品を選ぶ小市民だったが、店で見たら£20近くするので、£10の互換品を日用雑貨品を売る店 Wilko で購入。純正品が非常に高価だから互換品が安く映るだけであって、£10でも十分に高いような気がする。

プリンターは写真を印刷するためではなく、専ら文書を印刷するために使っているので、純正品にする必要性がなかった。もし万が一カートリッジが原因でプリンターが壊れようとも、保証期間はとっくに過ぎている。純正品のインク・カートリッジを数回買ったら、プリンター本体を買い替えるより高い。プリンターが壊れたら買えばよいだけという、大量消費社会・大量廃棄社会の一員としての悪い意識が根底にあるのだろう。

以前と比べると印刷する機会はかなり減ってきている。現在、航空券や電車の切符やホテルの予約など旅行関連の文書はほとんどの場合印刷せず、スマートフォンに保存されている電子データを示せば済む。他にはたまに記事や論文などを印刷していたが、今ではディスプレイで読むことに慣れてきた。紙と比較するとやや読みづらいが、資源や環境のことを考えると、わざわざ印刷するまでもないかと思うように。世代にもよるだろうが、メールを含めて全て印刷して紙で読まないといけない人は未だ存在するだろうか。10年ほど前にはそこそこ見かけた光景だったが⋯⋯。

いくら電子化されても時には何かを印刷しないといけないこともあるだろう。だから家にプリンターがあると安心できる。いくらカートリッジが高くても。