来年の事を言えば鬼が笑うし、8月にクリスマスの話は何やらおかしいが、今年のクリスマス商戦がどうなるのか、非常に興味深い。米国ならハロウィーンと感謝祭と大きなイベントがあるが、英国は9月になると長い長いクリスマス商戦が始まる。子供用のクリスマス・プレゼントもあれば、職場などの忘年会にあたるクリスマス・パーティーもある。多くの企業や商店やレストランにとって一番の書入れ時。
今年は新型コロナウイルス感染症のため不確定要素が多い。11月・12月に人々は街に買い物に行けるだろうか。クリスマスのパーティーやディナーを予約できるだろうか。たとえ可能であったとしても自粛する人はどれくらいいるだろうか。今年流行るだろう玩具や商品の生産体制や流通に影響はないだろうか。もし今後新型コロナウイルス感染症罹患者数が劇的に増えれば、外出制限が再発令されるだろうし、企業の業績が更に悪化したり失業者が増加すれば、消費者心理がもっと冷え込むだろう。
友人知人とビデオ通話などで話すと、現在は2008年の金融危機後以上に悪環境だという意見が多く出る。私は基本的に家に籠もっていて街に行っていないので、どうも実感が伴わない。クリスマスまで持ち堪えられるかかなり微妙と厳しい状況にある商売も多いらしい。この先どうなるか全く分からない状況が最大の不安要素。
クリスマスまでに新型コロナウイルス感染症が自然消滅したり有効性と安全性が実証されたワクチンが開発されて予防接種が行われたりする可能性は低い。12月はまだまだ遠い先。今後数カ月のニュースは米国大統領選挙を大々的に取り上げるはず。英国は欧州連合と将来関係を合意できるか現段階において未知数で年末にかけてニュースになるだろう。ベイルートの大規模爆発やベラルーシの大統領選挙後のデモなど連日大きなニュースがあり、来年やクリスマスどころか来月いや来週の事を言えばが鬼が笑う。