思い立ったが吉日

2020年も残すところこの12月のみとなった。新型コロナウイルス感染症など今年これまでに起きたことを考えると、できるだけ早く終わってほしい。2020年はもう懲り懲り。しかし2021年になれば、すぐに何かが変わるということもないだろうし、2021年が2020年より良い年となる保証は全くない。

春以来、基本的に家に籠もり、外出するのは買い物や散歩という日々。車や自転車はなく、公共交通機関も3月16日以来乗っていない。ロンドンの中心部には2月以来行っていない。半年以上私の行動範囲は歩ける距離に限定されている。それでも精神衛生をなんとか保っているのは、窓の外を見れば緑と動物があり、少し歩けばウィンブルドン・コモンという自然があるからだろう。もしこの環境がなければ、かなり前に精神的に参ったと思う。

散歩に行くウィンブルドン・アンド・パトニー・コモンズ (Wimbledon and Putney Commons) は、単にウィンブルドン・コモンと呼ばれることが多い。2020年11月28日撮影。

 

どう表現すれば良いのか⋯⋯今年は時間が遅いのか速く過ぎているのか、わからなくなってきた。どこにも行かず毎日がほぼ同じなのでその瞬間は長いと感じても、月単位あるいは2020年という年を振り返ってみると輪郭がぼやけているうえ、かなり急に過ぎ去っていたような気がする。まだ12月1日、でももう12月。考えてみるとどこにも行かず何もせず「長い」と感じるはずの2020年が短く思える。何かがおかしいような⋯⋯。

年が改まるごとに、このサイトにもっと力を注ごうと誓うのだが、結局三日坊主になっている。2021年もそうなるかもしれないが、思い立ったが吉日、今日から始めよう。文章という形でまとめれば、謎めいた時間の流れも不思議でなくなるかもしれない。恐らくこれも三日坊主になるだろうが、そうなったらまた新年に同じ目標を立てれば良いだけ。