新型コロナウイルス感染症が終息したら⋯⋯

夢はあまり見ない。見ていても覚えていないのかもしれない。今朝方珍しく夢を見て内容も鮮明に覚えていた。

どこの空港だろうか、写真にあるサンフランシスコ国際空港ではなかったが、ターミナルの長い動く歩道の半分地点にいた。その前はどこにいたのか、なぜそこにいるのか、これからどこへ行こうとしているのか、全く説明がないのに、自然とその状況を受け入れてしまうところが夢の変なところ。前に向かおうとすると、おかしなことに進めない。動く歩道が動いていないのだ。仕方なく動く歩道の上を歩こうとすると、まるでランニング・マシーンのように逆方向に動きはじめる。歩く速度を上げると、逆方向に動く速度も上がる。では方向転換して流れに合わせて歩こうとすると、また動く歩道の方向が変わる。常に真ん中地点で前にも後ろにも進めない。

夢占いの類は信じないし、深層心理学においても夢分析はまだまだ人間の無意識の解明から程遠いと思うが、新型コロナウイルス感染症で昨年の春以来ずっと家にいることへの苛立ちの現れだろうか。

飛行機に乗ってどこか遠い所へ行きたいという願望もあるが、それ以上にバスに乗りたい。ロンドンの公共交通機関を最後に利用したのは2020年3月16日。以前は2階建て路線バスの2階の一番前の席に座って、あてもなくロンドンの市内を巡っていた。いつになるか⋯⋯まだ先の話だが、新型コロナウイルス感染症が終息したら、一日中バスに乗ろうと思う。見慣れた場所を再訪し、行ったことのない地区を発見したい。この1年で経営破綻した企業も多くあり、通り沿いにある店に変貌があるだろう。新しい建物も建っているだろう。街の景色は常に変化するものだが、ここ1年は激しかったはず。

夢で歩いたせいか、今日はどうも疲れが取れない。見るなら楽しい夢が良いのだが⋯⋯。