英語の表現に brain fog があり、訳すと「脳の霧」または「脳霧」となる。新型コロナウイルス感染症の症状としても挙げられている。特に長期新型コロナウイルス感染症 (long Covid) の一症状として最近ニュースでよく取り上げられている。悪い場合だとひどい頭痛やめまいなどになり、倦怠感に襲われ、日常生活もままならなくなる。
新型コロナウイルス感染症に罹ったとは思わないが、昨年末から深い霧ではないにしろ靄か霞がかかったような状態になっていた。頭痛やめまいなどはなかったが、集中力が続かず思考力も落ちていた。家事をせず、作業や情報を脳で処理する速度も遅くなった。倦怠感というか、何もかも面倒くさくなっていた。間怠く気怠かった。外出制限で刺激のない日々を過ごしていて、気分が滅入っていただけではなかったと思う。
常に100%を出せる状態である必要はないが、仕事時など集中力を要するとき、自分の能力の最大出力が以前の80%くらいに落ちたような気がして、できるはずのことができないように感じ、自分に対してやや苛立つことが多かった。ここ数日ようやくその靄が晴れたような気分になって、爽快になったというか安心した。もし一時的なものではなく年齢による衰えだとしたら、以前の状態に戻らないだろうから「どうしようか」と心配していた。
今後再発しなければ良いが⋯⋯。