大変な年明け

日本と英国冬時間の時差は9時間。日本が英国の9時間先。つまり日本が真夜中で年を越した時、英国はまだ2023年の午後3時。年末らしいことはそばを茹でたくらいで、真夜中まで起きていようなどとは思わず、おとなしく夜の11時前に寝床に入っていたが、新年になった途端、近所で花火が打ち上げられ、その爆音で起こされ、結局就寝できたのは元旦の午前1時半を過ぎたところだった。花火の音の合間に、どこからか可哀想な怯えた犬の鳴き声が聞こえてきた。

朝ゆっくり起きて、おせちや餅を食べるなど年始らしいことは全くせず、いつものようにコーヒーを淹れて、一応ニュースを確認しておこうと思い、コンピューターを起動してニュース・サイトを見たら、能登半島で大きな地震が発生という報道が。地震は人間の歳事記など関係なくいつでも起こりうるものだし、いつ起きてもびっくりして心配になるものだが、被災者にとって元旦だとより一層不安になったのではないだろうか。速やかに救助活動が行われ、必要な物資が届き、余震が続くし心の傷が癒えるに時間がかかることも多いので安心はまだ無理としても、早急に安全が確保された環境が整うことを願う。

英国で年越し直後は別として、日本の三が日のように新年だからめでたいということはなく、1月2日からは普通の日という感覚。新年早々日本では大変な事が起きたなと気持ちが重たく暗くなる中、前日同様にニュース・サイトを見ていたら、羽田空港で飛行機が燃えていた⋯⋯。

遥か先のことに思える今年の年末、もし日本の2024年10大ニュースがまとめられるとしたら、1月2日の時点ですでに2件起きたのではないだろうか。