YouTube / YouTube Music で音楽鑑賞

仕事や読書をしている時間は静かであることを好むが、集中力を要さない作業時に音楽を流すこともあり、時に聴き入ってしまう。主にクラシック音楽のラジオ局や Amazon プライムだが、音楽鑑賞というか発見に YouTube (www.youtube.com) / YouTube Music (music.youtube.com) を利用することも。広告が表示されるのを厭わないのであれば YouTube / YouTube Music で無料で数多くの曲を聴くことができる。ただ例えばクラッシック音楽で交響曲を聴いているときに楽章間に広告が入ったら興醒めするので、曲として独立して楽しめる作品を再生している。

多くの音楽家や歌手が公式 YouTube チャンネルでMVを公開しているので、楽曲としてだけではなく映像作品としても楽しめる。MVがなくても正規のアルバムやシングルが YouTube Music で聴ける。MVがない場合は YouTube よりも YouTube Music の方が正規の配信を見つけやすいので、どちらかというと YouTube Music の方を使っている。

消費者として基本的に無料で視聴できるのは嬉しいが、音楽活動で生計を立てている人々にとって YouTube / YouTube Music で動画が閲覧されるのは、生業的に果たして良いことなのか、いつも心に引っかかっている。膨大な再生回数があれば相応の収益になるだろうが、そうでなければアルバムやシングルとして売れたかもしれない作品を実質的に無料で聴かれているという、単なる機会損失にあたるのではないかと疑ってしまう。特に昨今の新型コロナウイルス感染症のため、イベントやコンサートを開催しづらい状況ではグッズなどの物品販売も難しいのではないかと想像している。

公式 YouTube チャンネルや正規のアルバムやシングル以外で作品を観るのを避けることを自分に課したルールにしている。1回の閲覧の広告収入は微々たるものだろうが、どんなに小さな額でも違法アップロードをしている者ではなく、芸術活動をしている人に渡ってほしいし、再生回数も公式チャンネルに加算されるべきだと思っている。なんでも数値化できるとは考えていないが、再生回数は人気のバロメーターでもあり、検索やおすすめにも影響があるだろう。世間での認知度向上にも繋がる。権利処理がきちんとなされているとしても、再生回数を公式から分散させるような動画を本当のファンが作成するものか、常々疑問に思っている。

誰でも簡単に動画をアップロードできて世界中の人の目に留まる YouTube は、才能と運があれば資本やコネや事務所に所属していなくても成功を収めることができる素晴らしい場所。でも同時に違法アップロードも容易。利用者としてもいろいろと心がける必要がある。