モチベーションという言葉を見るたびに、餅が思い浮かぶ。どうしても頭の中で「餅ベーション」に変換される。英語の発音とカタカナ表記が掛け離れているせいもあるし、地域差などもあるだろうが「モチベーション」だと、個人的にはアクセントをチあたりに置きたくなる。英語の発音を無理にカタカナ表記すれば「モウティヴェーション」に近く、アクセントは語頭にはない。この乖離がおかしく感じられる。例えば、まだ英語に近い「イノベーション」には、そんな違和感を抱かない。
多くの場合、モチベーションは「意欲」という意味で使われている。何で明確な「意欲」という言葉があるのに、カタカナで「モチベーション」を使うのだろうか。会社の従業員の「モチベーションを上げる」は「意欲を上げる」で十分に良いはずだし、「モチベーションが上がらない」はただ単に「やる気がない」ということなのでは⋯⋯。「意欲」と「モチベーション」が同義語でなく、「一方しか使えず、もう一方は間違い」という状況が多発するとは思えない。
上記のように英語の発音とは大分差があるので、「モチベーション」と言っても英語を母語とする人には恐らく通じないだろう。ああ、餅が食べたい。