誰にも気に入らないあるいは違和感を覚える表現というのがあるだろう。特に新造語。新しくできた表現の意味にかなりの流動性と呼ぶべきか解釈に幅があり、使われるうちに一過性の流行語として終わるか、極一部で理解される隠語となるか、それとも長く根付いて定着するか⋯⋯予測しがたい。新しい言葉や表現を完全に否定し拒絶反応を示す人もいれば、流行の最先端にいて真っ先に使う人もいる。新しくなくても言葉や表現の意味は時代とともに変わる。言語とは生きているものだから自然なこと。でも書き手と読み手で、一つの表現をそれぞれ違う意味で捉えていたら、意思疎通はできず、言語としての根本的役割を果たしてないことになる。過渡期にある場合は特に起きやすい現象。