五輪に敗者復活制度がある競技がいくつか存在する。ボート競技や格闘技系の種目。例えば柔道だと、準々決勝で敗れた選手4名が敗者復活戦で対戦し、その敗者復活戦の勝者が準決勝の敗者と対戦する。銅メダルが2個授与される。金メダルを獲得するには全勝しなければならず、銀と銅メダルを獲得した選手は決勝・準決勝・準々決勝のいずれかで1敗したことになる。
英語で「敗者復活戦」は repêchage / repechage で、フランス語の単語をそのまま利用している。英語でこの単語は「敗者復活戦」の意味でしか使われないし、五輪やスポーツの大会以外の文脈で聞いたり読んだりすることはほとんどないだろう。フランス語の repêchage は「水に落ちた人・死体・物を掬い上げること」または「点数を満たしていないのに及第にすること、追試を行うこと」を意味する。
【写真撮影:2012年7月30日】ロンドン五輪柔道女子57㎏・男子73㎏級を観戦した時に撮影した写真。男子73㎏の敗者復活戦の情報が電光掲示板に表示されていた。これらの階級で松本薫選手の金メダルと中矢力選手の銀メダル獲得を目にすることができた。ロンドン五輪で日本柔道の金メダルは松本選手のみだったので、非常に幸運だった。