英語ノート

Phlebotomy

8月の2週目からだろうか、疲れが取れなくなった。力が入らないというか力が抜けるというか、睡眠時間も十分なのに急にどっと疲れに襲われて、日中に休憩しなければならない日が続いている。そして10日前、首に違和感を覚えはじめた。何かが膨らんでいるような感覚で少し喉を圧迫している。鏡で見る限り腫れているわけでもなく、触ってみても固くなっていたり痛いわけでもないし、呼吸や飲食に支障があるわけでもない。

そのうちに治まるかもしれない⋯⋯と数日放置したのだが、一向に治まる気配がなかったので、かかりつけというか英国NHS:国民保健サービスで登録している総合診療医 (GP: general practitioner) にまず診てもらった。喉や首に異常は見当たらなかったので一安心したが、血液検査を行うことに。

翌日採血のために病院に行った。入口近くにあった案内板の Phlebotomy (blood test) という表示に従った。廊下を挟んで待合室と採血用の部屋があり、2人の看護師が次々と手際よく採血していた。子供の頃は注射針が怖かったが、今は本当にチクッとするだけで、痛みもほとんど感じなくなった。大人になって痛みに鈍感になったのだろうか。

英和辞典であれば phlebotomy は瀉血・静脈穿刺・静脈切開とも訳されているが、現在は血液検査用の「採血」という意味で使われている。

採血から数日経って見た目は痛々しい痣が広がっている。ただ触っても少し押さえても痛くない。検査結果が出るまで数日。何も悪いところがなければ良いが、もし何も見つからなければ現在の疲労感の原因は不明のままということになる。景気付けに何か美味いものでも食べようか。