ジョー・バイデン氏が無事に第46代米国大統領に就任した。昨年の大統領選挙後、ドナルド・トランプ前大統領は敗北を認めず、自ら陰謀論を煽り、約2週間前の1月6日に暴徒化したトランプ前大統領の支持者が連邦議事堂を襲撃して一時占拠する事態にまでなった。そのため当記事の最初の文に「無事に」と付け加える必要があった。本当にどうなるのか不安だったのでひとまず安堵した。
米国社会の分断や経済格差は根深いので、バイデン政権に問題課題は山積している。4年の任期でバイデン大統領が米国社会にある深い溝をどれだけ埋められるだろうか。決して簡単ではない。
明確な「トランプ主義」なるものが存在するのか分からないが、トランプ氏の支持者の中には民主主義や法の支配や法の下の平等などを否定し、バイデン大統領の正統性に疑いを持つ人がいる。トランプ前大統領の求心力が共和党内そして政治家として急低下する可能性はあるが、一定の根強い支持は今後とも残るだろう。今後トランプ前大統領は2024年大統領選挙出馬を目指すのか、または後継者を指名するのか、動向が注目される。
政治はつまらない時が一番良いという。少なくとも米国大統領の Twitter 投稿の度に驚いたり憂いたりすることはなくなりそうだ。