自動券売機が消える日?

Der Tagesspiegel

2018年12月24日 第17面

Bahn will keine Ferntickets mehr am Automaten verkaufen

Thomas Wüpper

ドイツ鉄道は2023年までに自社の自動券売機による長距離列車の切符販売を廃止する意向だという記事。まだ決定したわけではないが、理由はコスト削減。それぞれ「特急」と「急行」と訳せば良いだろうか、長距離高速列車のICE (Intercity-Express) とIC (Intercity) の切符の70%以上は既にスマートフォンのアプリケーションやウェブで購入されている。ドイツ鉄道にとって、約7000台の自動券売機を維持するよりも、オンライン販売の方が効率が良い。大きな駅の窓口をさらに充実させることも計画の一部。

自動券売機は故障したら修理しなければならないし、確かに維持費は嵩むだろう。何でもネットで買うことに躊躇しない人間にとって、駅に自動券売機があろうがなかろうが関係ない。しかし、大きな駅の近くに住んでいなくて、スマートフォンも持っていなければウェブにも疎い人にとって、自動券売機がなくなることは鉄道に乗りづらくなってしまうことになりかねない。移動が制約されてしまい、交通弱者となる可能性がある。