もう数日経ってしまったが、日本対オーストラリア(1:0)とカナダ対イングランド(1:2)の準々決勝の試合について、短く記しておきたい。
日本対オーストラリアの試合は、前日のドイツとフランスの対決に比べると、俄然ペースが落ちていたが、それは高温という試合環境のためだっだろうし、日本のボールを持ち続けるプレーとカウンターを軸にした攻撃というオーストラリアという作戦によるものだったのだろう。日本の試合の流れを掌握するボール支配率は良かったし、全体として良い動きがあったが、どうも精度に欠くところがあったような気がする。攻守の基本形では全般的に良かったし、得点の機会もあって、違う日であったならば、もっとゴールを決めていただろう。それでも、欲張りかもしれないが、日本には何かまだ足りないような気がする。それはパスだったり動いたりする、局面局面における瞬時の判断力、速度、そして選手間の意思疎通が未だに不完全のように見えてしまい、期待しているがためにどうも歯痒い。試合の流れを完全に掌握しているチームが一つのミスで失点したり、あるいは相手チームが唯一の機会で得点することもあるので、しっかりとゴールを決めて、無難にその1点を守り抜いたのは、勝負強さを示していた。
開催国カナダとイングランドの対戦は、観ていてハラハラした。それも決して良い意味ではなく。似たような基本作戦で、ボールを素早く前へ出して、好機を狙うチーム同士の対決。イングランドの1点目とカナダの1点は、それぞれ守備選手とGKのミスによるものだった。イングランドの2点目はFKから。両代表とも波に乗ると手強いチームの典型で、それぞれが優位に立った時点で得点できるかが鍵となり、守備はどちらかと言うと不得手というか不安を感じさせた。
準決勝と決勝が楽しみだ。