ヒースロー空港「第1・2・3ターミナル」地下鉄駅だが、第1ターミナルはもう使われていないので、実際にあるのは第2ターミナルと第3ターミナル。ピカデリー線のプラットホームからエスカレーターないしエレベーターで上がって改札を通って右へ、そしてすぐに左右に分かれる。右へ行くと第3ターミナル、左へ行くと第2ターミナル。今日搭乗するのはヴァージン・アトランティック航空なので、第3ターミナルへ。
地下道であまり広くないため圧迫感があるが、動く歩道があり、数分で突き当たりになる。エレベーターが数基並んでいて、左側に階段とエスカレーターがある。1階上がると地上に出る。しかし、地上に上がってもターミナル屋内ではない。場所がないためだろうか、殊に冬は寒くなることもあるのに、一度野外に出なければならないというのは⋯⋯。
エレベーター・エスカレーター・階段で上って地上に出て、正面に進むとゾーンCとD。JALはゾーンDにチェックイン・カウンターがあるので近くて便利。しかしヴァージン・アトランティックの場合は、真っ直ぐ進まず、左にある入り口へ。第3ターミナルの一部(ゾーンA)がヴァージン・アトランティックとデルタ航空の専用部分となっている。
ターミナルのビルに入ると、ヴァージン・アトランティックの派手と呼ぶべきか鮮やかと表現した方がよいだろうか、赤い制服を着た地上勤務職員がクリップボードを持っていて、入ってくる旅客を誘導していた。2泊4日なので身軽。荷物は機内に持ち込む小さなリュックサックと革の鞄。搭乗券も前日にオンラインでチェックインを済ませて家庭用プリンターで印刷した。そのため荷物と搭乗券を見せたら、保安検査場へ直接行ってもよいとのこと。入って右側にあるエスカレーターで1階上に上がって、保安検査場の列に並んだ。幸い、あまり長くなかった。まずゲートで搭乗券のバーコードを読み取り機にかざして保安検査場内に入り、トレーに機内持ち込み手荷物を入れる。ノート型パソコンやタブレットは荷物から取り出して別のトレーに乗せる。荷物はX線検査装置を通り、人間は金属探知機を潜る。
液体物の機内持ち込みには制限がある。持ち込めるのは、20センチメートル四方以下のプラスチック製の再封可能の袋。その中に容器に入った液体物を入れる。プラスチックの袋は空港職員が無料で配布している。容器につき入れることができるのは最大100ミリリットルで、袋の中には合計で1リットルまで。一人一袋。液体物の定義が難しいというか曖昧。ゼリー状やクリームの物も液体物として扱われるので、確認が必要。今回は恐らくホテルに歯ブラシと歯磨き粉のセットはあるだろうと踏んで、液体物は全く持ってこなかった。ゲートの前には注意喚起のため、これまでに没収されて廃棄処分の憂き目にあった物が陳列されていた。長い間展示されているのか、埃も溜まっていた。
英国では出国の際にパスポート審査がなく、保安検査場を過ぎると制限区域になって出国した形になる。