ロンドン・サンフランシスコ往復:2018年10月31日〜11月3日

ヴァージン・アトランティックA340搭乗:2018年10月31日

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文中の情報は旅行当時(2018年10月31日)のものです。

搭乗時間が近づき、案内が流れた。今の時代、飛行機ほど露骨に格差がある階級社会はないだろう。ヴァージン・アトランティック航空にファースト・クラスはないが、上級クラスの Upper Class, プレミアム・エコノミーの Premium, そしてエコノミーの3クラス制。エコノミーも細分化されていて Economy Delight, Economy Classic, Economy Light がある。私は Economy Classic 運賃。つまり最下層ではないが、下から2番目。まあ、分相応だろう。

Economy Delight の席幅は他のエコノミー席と同じだが、席と席の間のピッチが若干大きい。チェック・イン前に座席を選ぶことが可能で、空港ではプレミアム・エコノミーのカウンターでチェック・インでき、優先搭乗もある。受託手荷物は1個23㎏が運賃に含まれている。食事・飲料は他のエコノミーと同じ。私が搭乗する Economy Classic はチェック・イン前に席を選ぶことができ、受託手荷物も1個23㎏。後に述べるが、このフライトに関しては座席指定ではいろいろとあった。一番安い Economy Light はチェック・イン時に座席を選ぶことでき、受託手荷物はなく機内持ち込み手荷物のみ。

搭乗するためのバスが到着し、まず案内されたのは Upper Class の乗客とヴァージン・アトランティックとデルタ航空のマイレージ・プログラムの上級ステータス保有者。その次に Premium と順々に搭乗が可能となる。搭乗一番乗りしても良いことがあるのかどうか常々疑問。小型機なら頭上の共有収納棚が限られているので、早めに搭乗しないと座席近くに荷物を収めることができないので、真っ先に乗り込むのは分かる。でもA340のような大型機の場合、機内持ち込み手荷物用の収納棚はエコノミー・クラスでも大抵十分にある。飛行機が大好きで一分一秒でも長く機内にいたいという人もいるだろうか。

Economy Delight 乗客が呼ばれて数分後、ようやく Economy Classic の順番が回ってきた。バスはあまり大きくなかったが、ほとんどの乗客が座ることができて、立っていたのは数人。数分待ってから出発。結構な距離をぐるぐると周りながら、下から様々な飛行機を見上げつつ、搭乗する飛行機が駐機されている場所まで移動。

この日、天気は上々、空は真っ青。大きい飛行機に移動式階段であるパッセンジャー・ステップを使って搭乗するのは、子供じみているかもしれないが、なかなか面白い。もし真冬で寒くて雨が降っていたら、はしゃぐわけにもいかないだろうが。乗降口はほぼ中央にある扉一カ所。

機内に入って左側が Upper Class で、右側が PremiumEconomy となっていた。まず Premium を通った。確かにエコノミー席よりは幅が広いし、前の座席との間も空いていた。エコノミーの普通席に比べれば快適だろうし、仕事をしたり本を読んだりするならかなりの差がありそうだが、眠るとなったらどうだろうか。個人差はあるが、私はあまり乗り物では眠れず、水平に身を横たえないと寝付けない。

これから大西洋と北米大陸を横断する間の居所となる53Dの席を探すため、どんどん飛行機の後ろの方へ向かった。