ロンドン・オックスフォードを鉄道で往復:2020年2月24日〜25日

このページにある情報は2020年2月24日〜25日現在のものです。現時点でも記載されている情報が正しいという保証はありません。

【写真】オックスフォードのコーンマーケット・ストリート(Cornmarket Street) に建つサクソン・タワー (Saxon Tower) からの眺め。

 

ロンドン・オックスフォード往復に利用できる公共交通機関は Great Western RailwayChiltern Railways の鉄道2社と Oxford Tube というバス1社。以前は鉄道は1路線しかなく、上記 Oxford TubeX90 というバスが競合していたが、鉄道の利用客が増えたためか、2020年1月4日をもって X90 は廃止された。

【写真】上から下に (1)ロンドン・パディントン駅 (2)ロンドン・メリルボーン駅 (3)オックスフォード駅

 

鉄道のロンドンでの発着はパディントン (Paddington) 駅かメリルボーン (Marylebone) 駅。パディントン発は Great Western Railway が運行していて、ロンドンから西に向かい、レディングを過ぎて北上するルート。メリルボーン発は Chiltern Railways が運行していて、ロンドンから北西に向かい、ビスターから南下する形。バスは高速道路M40を利用し、走行距離は一番短い。パディントン発着の列車の所要時間は1時間を下回り、メリルボーン発着の列車は1時間を数分超える程度なので、大差はない。バスは乗車地点と交通状況によるが、1時間40分が目安になるだろうか。渋滞すると2時間を超えることも。車窓はそれぞれ良いところがある。

鉄道の運賃はオフ・ピーク時間帯の当日往復券 (off-peak day return) が£28.20。メリルボーン発の場合は午前8時半以降、パディントン発の場合は午前9時20分の列車以降が対象となる。復路が違う日の場合は£30.70。往復券はロンドンのどちらの駅でも利用可能なので、行きはパディントン発、帰りはメリルボーン着と違う車窓を楽しむこともできる。ピーク時間帯の乗車券は非常に高く注意が必要で、乗車前にオフ・ピーク時間帯かどうか再度確認すると安心。一方バスの往復は£15。バス往復券の復路は往路の3ヶ月内有効。

鉄道運賃は前売り片道乗車券2枚を買った方が安上がりになることも。2020年2月24日にロンドン〜オックスフォード、翌25日にオックスフォード〜ロンドン、という旅程を2月20日に検索したところ、メリルボーン駅発着の Chiltern Railways が安かった。乗車券は Chiltern Railways のウェブサイト (www.chilternrailways.co.uk) で直接購入した。以下のスクリーンショットはデスクトップで閲覧したもの。

【スクリーンショット1】

往路ロンドン〜オックスフォードは2020年2月24日午前10時頃、復路オックスフォード〜ロンドン2020年2月25日午前11時頃、という条件で検索。

【スクリーンショット2】

往路2月24日午前10時6分・35分発の2本の列車の前売り片道乗車券が£10。復路2月25日午前11時9分が£5.40。合計£15.40。これらの切符は指定された列車のみ有効という制約がある。しかし、これらを選ぶことによって、鉄道運賃はバス運賃とほぼ同じに。

英国には鉄道割引カードと訳せばよいだろうか、乗車券が3分の1安くなる Railcard (www.railcard.co.uk) が数種類存在する。私が保有しているのは Network Railcard でロンドン近郊・英国南東部のオフ・ピーク乗車券が対象となる。スマートフォン・アプリケーションまたは駅の窓口で購入可能。カードは一年間有効で£30。ロンドン近郊・英国南東部で£90分のオフ・ピーク乗車券を買えば元が取れる計算。割引カードがなくても、オフ・ピーク時間帯で3〜9人のグループで一緒に乗車するときは GroupSave という運賃で3分の1割引になる。

【スクリーンショット3】

運賃を Network Railcard 保有者として再検索。

【スクリーンショット4】

割引が適用され、£15.40だった運賃が£10.15に。購入するため Continue をクリック。

【スクリーンショット5】

支払う前に乗車券の受取方法を決める。メールで受け取ることもできたが、駅の自動券売機で印刷することを選んだ。次のカードの支払い画面のスクリーンショットは撮り忘れてしまった。

【写真】ロンドン・メリルボーン駅の電光掲示板と自動券売機。

 

2月24日の朝、メリルボーン駅に到着し、多く並ぶ自動券売機の一台で予約した乗車券を印刷する。画面にある指示に従い、カードを読み取り機に挿入し、予約番号を打ち込むと、乗車券と領収書が発行される。電光掲示板には乗車する10時35分発オックスフォード行きの列車の情報が表示されている。途中停車駅はハイ・ウィカム、ビスター・ヴィレッジ、オックスフォード・パークウェイの3駅。ビスター・ヴィレッジは有名なアウトレットの最寄駅で、ビスター・ヴィレッジ到着前には英語の他に中国語とアラビア語で車内放送があった。オックスフォード到着予定時刻は1時間4分後の11時39分。

ロンドン地下鉄ベーカールー線がメリルボーン駅に乗り入れているが、ロンドン地下鉄のエッジウェア・ロード駅とベイカー・ストリート駅からも徒歩数分。この日、ベーカールー線はストライキのための運行されていなかったので、ベイカー・ストリート駅から歩いた。メリルボーン駅はロンドンのターミナル駅では小さい方。

このページで「電車」という単語を使っていないのは、非電化区間を走行し動力はディーゼルのため。ぶるんぶるんとエンジンがかかるのが、電車とは違い何となく楽しい。

10時35分発の列車は4両編成。一番前の車両に乗り込んだ。車内は落ち着いた色で、テーブルを挟む4人席と2人席がある。横一列に4席ある。定刻通りに出発。

動画を撮影してみた。大きなファイルなので、かなりのデータを消費するので注意!

【動画】ロンドン〜オックスフォード

2020年2月24日、ロンドン・メリルボーン駅午前10時35分発、オックスフォード駅午前11時39分着の列車に乗車した際に進行方向左側を撮影した車窓動画。発車約5分後に撮影開始。この日の天気は生憎雨で、一部水滴で外が見えにくかった。会話が録音されないようにしたため静かだが、時折雑音が。ロンドンの郊外の風景に始まった後、英国の田園地帯を走り、羊の姿も。ここ数週間長雨で、かなり水嵩が増していた。

翌日にロンドンに戻ることになって、街の中心からやや西に位置するオックスフォード駅へ。ロンドンのターミナル駅に比べると小さく、外観も立派とは言えない。ロンドン方面には日中だと1時間に計4本の直通列車が出発する。通勤時間帯であったりレディングで乗り換えれば本数はもっと増える。

右側に濃いめの緑の車体で午前11時2分発ロンドン・パディントン行きの Great Western Railway があり、左側にはこの後に乗車する白と青の車体の午前11時9分発ロンドン・メリルボーン行きの Chiltern Railways が停車中。

【動画】オックスフォード〜ロンドン

2020年2月25日、オックスフォード駅午前11時9分発、ロンドン・メリルボーン駅午後0時18分着の列車に乗車した際に進行方向左側を撮影した車窓動画。前日とは違い、天気は悪くなかった。

ロンドン・メリルボーン駅にもオックスフォード駅にも自動改札があり、切符が回収される。ロンドン〜オックスフォードの往路の乗車券の写真を車内で撮ることを忘れてしまった。写真にあるのはあまり写りの良くないオックスフォード〜ロンドンの乗車券と領収書。乗車券には11時9分発の列車のみ有効と記されている。

定刻通りにロンドン・メリルボーン駅1番線に到着。ロンドン〜オックスフォードの往復旅が終わった。