荒れた年末年始:異常気象?

年末年始、英国では大荒れの天気の日が続き、暴風雨のため各地で強風や洪水や高潮による被害が発生した。一方、気温は平年以上で、厳冬になるなどという新聞記事もあったが、これまでは暖冬。10月中旬から発達した低気圧が、大西洋から次々と英国を通過している。それでも今週はやや収まるらしいので、ようやく一安心と言ったところだろうか。

データに基づいているわけではなく、単なる個人の印象に過ぎないが、ここ数年、英国の天気は変わりつつあるような気がする。これは思い込みかもしれないが、英国南部で風が強い季節は冬よりも秋だったような気がする。そして今冬はまだロンドンで雪は降っていないが、ここ数年はほぼ毎年のように積雪があった。それ以前は、数年に一度、降雪があるかないかと言ったところで、積もるなどということは本当に稀だった。一番変わってきたと思うのは、雨や風の突発的な強さなど、気象現象が極端というか激しくなってきていること。晴れたと思ったら雨が降るというのは、英国では日常茶飯事なのだが、それでも先日晴れていたのに急に暗くなって雹が降るということがあって驚いた。

これから局地的に異常で極端な気象現象がより頻繁に発生するだろうか。もしそうなれば、地球規模で長期的な気候変動と、局地的な突発性の異常気象現象の両方に関して、どのような対策を講じるべきか、多くの人々が重要で急を要する課題と認識するかもしれない。それとも異常気象が頻繁に起こり、慣れてしまい、それが普通となるだろうか。