ベルギー | 精肉コーナー:ウサギ・子豚・牛の脳

一昨日スウェーデン・ウプサラから英国・ロンドン、そして昨日はロンドンからベルギー・ブリュッセルと移動し、かなり慌ただしかった。一息ついたので、いつも行くスーパーへ買い物に向かった。欧州連合関連の建物の多い地区で、郊外にあるような巨大なスーパーではない。このスーパーの精肉コーナーにはいろいろな食品が並んでいて、鹿や駝鳥やカンガルーの肉などは「いつも」と言ってよいほど置いてある。次の3点は日本ではあまり売られていないだろうし、英国でも普通のスーパーで見つけることはまずない。

【1】ウサギ1羽

ウサギの肉を食べる習慣は日本にもあるが、今はそれほど盛んではないようで、スーパーで見たこともない。英国では稀にスーパーで発見することもあるが、通常は精肉店や市場に行かないと買えない。ウサギの肉は数回食べたことがあり、けっこう旨いと思う。濃いめのみそ汁で冬野菜をたくさん放り込んでウサギ汁にでもしようかとも考えたが、結局「面倒だな」と不精が食い意地に勝った。今度、レシピを探してみよう⋯⋯。

【2】子豚1頭

さすがに一人では食べきれないし、丸焼きにできるほどオーブンは大きくない。でもこうやってスーパーで真空パック詰めになって売られているというのも少々驚きだ。100ユーロをちょっと下回る値段、だれか買う人がいるのだろうか。

【3】子牛の脳

「狂牛病」で有名な英国に長い間住んでいるので、これほど「怖い」ものはない。子牛の脳みそがこのように、他の肉と同じようなパックで買える。直訳すれば「子牛の頭」と呼ばれ、脳みそがトマトソースに浮かぶ tête de veau という料理を昔ブリュッセルで食べたことがある。食感も味もあまり良いとは言えなかった。ベルギーの家庭ではどのように調理されているのだろうか。

スウェーデンではヘラジカやトナカイを食べ、「食べられるものは一度は試してみる」という信条なので、「どうしようか」と数分考えたが、無難なところで鴨の肉を買って帰った。