ウィリアム王子とケイト・ミドルトン氏の成婚式当日となった。ここ数日、祝福ムードが広がりつつあって、多くの人が挙式後の姿を一目見ようとウェストミンスター寺院とバッキンガム宮殿の間の沿道に夜通しで場所を取っている。人々の関心とウィリアム王子とミドルトン氏の人気の高さを表しているのだろう。
しかし、危機的状況は脱したとはいえ、英王室にとって試練の時期は続いている。英国民の多くは王室という制度に対して厳しい目を向けることがあり、また王室のメンバーに関してもはっきりとした好き嫌いがある。知人友人の中では、英王室に対して批判的な意見の人もいるが、それでも早期に王制を廃止して共和制への移行を主張するのは少数派。理由は、英国民の象徴として国家元首に相応しい人があまり見つからないのと、現女王エリザベス2世に対しては畏敬の念を抱くため。王室に対し批判的な人の中でも、ウィリアム王子個人は好ましいと思う人が多い。そのため、この結婚が順調であれば、王室は安泰すると分析する専門家も多い。
さて、ロンドンの路上で一夜明かしてでも見たいとも思わなかったし、あまりお祭り騒ぎが好きでもないので、家でゆっくりお茶でも飲みながら最初から最後まで観られるテレビで今日の模様を追うつもり。そして世界的な注目を浴びていて、多くの人にとってはテレビあるいはユーチューブといった媒体を通して観るイベントとなるだろう。
以下の写真は月曜日2011年4月25日に撮影したもの。挙式後の馬車行進のルートを辿ってみたところ、テレビ局の中継車や台場が多くあった。なお、ウェストミンスター寺院からバッキンガム宮殿まではそう遠くなく、馬車行進も15分程の予定となっている。
ウェストミンスター寺院から道を挟んだ反対側にはメディア用の仮設の台が設置されていた。
向かいの建物の屋上には台場が組まれていた。ウェストミンスター寺院を上から見下ろす形となる。
ドイツのテレビ局のトラックを発見。
馬車行進ではこのアーチを潜る。
The Mall と呼ばれる通りで、バッキンガム宮殿からトラファルガー広場を結ぶ。バッキンガム宮殿の反対側にあるのは Admiralty Arch で直訳すれば海軍省門だろうか。この沿道沿いに多くの人が集まるだろう。
記念品を販売している店。この日、あまり客は入っていなかった。
バッキンガム宮殿。馬車行進のあと、新婚カップルがバルコニーに姿を見せる予定。
どこかのスポーツ会場から借りてきたようにも見える、テレビ局用(?)の仮設ブース。
バッキンガム宮殿とピカデリーの間のグリーン・パークには多くの国々のテレビ局の中継車や衛星アンテナがあった。これはドイツのテレビ局。
英国よりも米国での関心が高いとも言われている。そのためか、アメリカのテレビ局も多く中継車を派遣している。これはフォックス・ニュース。