スリランカの内戦が LTTE の敗北によって終結した。これまで反目していた異なる民族が平和に共存できる体制を構築するのは、戦闘に勝つより難しく、スリランカ政府の政治手腕と意思が問われることになりそうだ。民族融和が失敗に終われば、内戦再発とならずとも、根深い対立を残すことになる。スリランカ軍が事実上 LTTE 支配下の地域に進んだここ数ヶ月、タミル人非戦闘員の死傷者や難民も多く、在英タミル人団体が頻繁に、英政府がスリランカに圧力をかけるよう、ロンドンのウェストミンスター国会議事堂前でデモを行い、警官と揉み合うことがあった。内戦終了後も、上記の写真にあるように国会議事堂前で、スリランカに対する抗議集会が行われていた。
在英タミル人団体の抗議集会
| 写真撮影:2009年5月23日