ロンドン日記

ゾーン2&ゾーン3

ロンドンの公共交通機関の運賃は、ゾーンによって決まる。都心部がゾーン1、次にドーナツのようにゾーン1を回るゾーン2、そして更に大きなドーナツのようなゾーン3というように。このゾーン制度は、地下鉄や鉄道などに利用されている。

中心部より離れれば離れるほどゾーンの数が上がり、都心への運賃も高くなる。ちなみにゾーン2に限りなく近いゾーン3に住んでいる。最寄りの地下鉄駅はゾーン3だが、一駅乗るとゾーン2になると言った具合。これまでろくに考えずに地下鉄に乗っていたが、最近ちょっと興味あって地下鉄の運賃を調べてみると、驚く事にゾーン1のみとゾーン1・2の運賃は、定期券あるいは一日にプリペイド式オイスター・カードに課金される最高額であれば同額。でもゾーン3を含むとも高くなる。一週間の定期を例にすると、ゾーン1のみあるいはゾーン1・2の料金は£29.20だが、ゾーン1〜3だと£34.20となり、5ポンドもの差になる。

そして、このゾーン制度にバスは含まれていない。もし何らかの定期券を持っていれば、ロンドン交通局のバスならばどれでも乗れるし、バスのみ乗車したならば、ゾーンに関係なくプリペイド式オイスターで支払う最高額は一日あたり£4.20。そしてバスと地下鉄・鉄道を利用した場合は、地下鉄・電車に乗ったゾーン分を払い、もしそのゾーンの一日あたりの最高額に至れば、どれだけ遠くまでバスに乗っても、加算されない。

一日に一回、ゾーン3からゾーン1に地下鉄で往復するならば、片道料金を二回払った方が得。でも、一日に3回以上地下鉄に乗って移動したり、定期券を買うならば、バスに乗って近くのゾーン2の地下鉄あるいは鉄道の駅まで行って、地下鉄なり電車に乗った方が安くなるという、ちょっと要領を得ない運賃となっている。一週間以内に4日以上ロンドン中心部に行く予定があれば、ゾーン1・2の一週間定期を買うようにしている。