スウェーデン | Julöl | クリスマス・ビール

2008年11月28日

買い物に行ったら Julöl なる物が販売されていた。スウェーデン語は「全く」と言ってよいほどわからないが、「クリスマス・ビール」だということくらいは想像がつく。英語でもクリスマスのことを Yule(s) あるいは Yuletide と呼ぶし、öl がビールだということは知っている。どんなビールか飲んでみようと思い、500mlの瓶を2本購入した。

このビールのアルコール度は3.5%だ。この度数を超えるアルコール飲料はスーパーなどでは買えず、Systembolaget と呼ばれる国の専売公社の店のみが取り扱っている。専売公社の店舗は明るくきれいで、決して飲酒を戒めるような素っ気なさなどない。専売制のあるカナダ・オンタリオ州 LCBO (Liquor Control Board of Ontario) の店と何となく雰囲気が似ている。

そのためスーパーに陳列棚に並ぶビールは、他国の同じラベルかもしれないが、アルコール度数が低い。スウェーデンはヨーロッパの中でも歴史的に節酒運動が盛んな国だ。税収目的ではなく、過度の飲酒が社会に及ぼす影響を考えての専売制だと言う。長く寒い冬があるので、飲み過ぎるのはやはりいけないということだろう。周知の通り、同じく長く寒い冬のあるロシアの「酒害」は社会的大問題だから、あながち規制は悪いことではない。

この Uppsala Julöl は黒ビールで少し甘く飲みやすいが、特に深い味があるわけでもなく少々物足りない。